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2007年09月14日

数年前に行ったＭ３のボディ補強ですが、ここに掲載したことが無かったので、書いてみます。
国産車には、この部分を補強するパーツが数種類発売されているようです。ＢＭＷ用は発売されておりません。他車種用を流用して取り付けることも考えましたが、フェンダーインナーに適度な穴が無いことと、国産車とドアヒンジの形状が異なる為、取り付け不可能でした。何か良い方法が無い考えていた時に、ＧＴ（現在のスーパーＧＴ）車両や、Ｇｒ．Ａ車両などはインナー部分を2枚重ねなどして補強していたことを思い出しました。鉄板は無理でもカーボンなら？と考え、フェンダーインナーにカーボンパネルを貼り付けることを考えました。カーボン繊維を積層してのパーツ作りは以前の職種でやっていましたので、カーボンの強度が鉄より有るとこは分かっていました。カーボンパーツは積層という繊維を樹脂で固める方法で作成する為、複雑な形状でも作ることが出来ます。フェンダーインナーは溶接箇所や凹凸があり複雑な形状です。補強なので、この面に沿わせなければ意味がありません。カーボンパーツは非常に有効です。成型型を作らず車両から型を取るようにしたのは、車両の個体差を嫌ったからです。
また、国産車用として発売されている部品ではドアヒンジとフェンダー部分の穴を利用しての固定の為に点接触になります。点で支えると応力が一点に集中する為にあまり効果的ではありません。そのために面での補強を考えました。




取り付け後は、このようになりますが、フェンダーを取り付けるとほとんど見えません。



このＭ３は、フロントの補強を行なった後、リヤ（トランク内）とサイドと前から後ろまで補強しました。順番に補強した事で車の特性も変わりましたが、全てを補強した後が一番良い状態です。ボディが硬く、軽く感じます。


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トランク内で左右ショックサポートを繋いであります。トリムを付けると見えません。







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カーペットを剥がし、アンダーコートを剥がしての作業です。





シート取り付け部分などは避けております。

全ての補強作業後は、ドア開閉時の音も変わりました。

フロント廻りの補強は当店の耐久レース車輌（あおくん）にも施しました。もう一台の耐久レース車輌（しろくん）は未だ行なっておりませんので、コーナー進入時の挙動が違います。